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「転職する気になれない」 経験豊富な iOSエンジニアに選ばれる、タクシーアプリ『GO』の開発現場

「こんなに楽しい開発環境を手放してまで転職する気にはなれない」。

そう語るのは、タクシーアプリ「GO」の開発を手がけるMobility Technologies(以下MoT)の開発本部 ソフトウェア開発部 ユーザシステムグループのチームリーダーの今入(いまいり)とテックリードの古屋。

エンジニアとして経験豊富な二人は、なぜMoTを選んだのでしょうか? 二人が考えるMoTのiOSエンジニアの魅力に迫ります。


心理的安全性が高いから、遠慮せずに意見を言える

ーまずは現在の業務内容から教えてください。

古屋:タクシーアプリ「GO」の iOS版を開発しています。「GO」の開発に携わるチームは、新規機能を開発するチーム2つ、既存機能を改善するチーム1つの合計3チームで構成されています。私は新規機能を開発するチームに所属しています。また、ユーザシステムグループにはiOSエンジニアとAndroidエンジニアが所属しており、私はiOSチームのテックリードを担っています。

仕事の進め方としては、ビジネスサイドの方針が決まったらPdMやデザイナーと話し合いながら、仕様を検討し、実装を進めていきます。最近だとタクシーの空港定額運賃サービスを活用した「空港定額」機能を実装しました。

一方で、私自身はテックリードでもあるので、iOSチーム内で開発における課題がありそうだったら洗い出し、解決方法を考えることも役割です。

今入:僕はチームリーダーなのですが、新規機能を開発するチームの特徴としては職種を越えた横のつながりが強い点が挙げられます。

MoTは、エンジニア組織のみならず会社全体が縦割りの組織ではないというのが特徴。僕のまわりも、iOSアプリとAndroidアプリを開発するエンジニア、サーバサイドのAPIを開発するメンバー、PdM、デザイナー、QAとチーム内にさまざまな職種のメンバーがいるからこそ、意思疎通を図るためのコミュニケーションはさかん。みんなで仕様や課題解決の方法を考えて、形にしていくフローができあがっています。意見を求められる機会も多いですよ。

ー意見は発信しやすいですか?

今入:僕自身、意見の発言をためらったことはまずないです。みんな耳を傾けてくれるし、一緒に考えてくれるメンバーばかりなのでチームに一体感がありとても心強いです。

古屋:チームの心理的安全性が高いんですよね。過去に会社として他部署の仕事を知り合う機会を積極的に作ったことがあるんですが、私たちはPdMやデザイナーに対して「ひとつの画面をつくるためにエンジニアがやっていること」などを紹介する時間を作ったことがありました。そこで実感したのは、エンジニアの仕事内容について理解してくれているメンバーがとても多いということでした。「どんなことしているかよくわからない」という人はまずいないので、会話もスムーズですし提案もしやすいんだと思います。

開発本部 ソフトウェア開発部 ユーザシステムグループ・テックリード 古屋 広二

ー iOSエンジニアとして働いているメンバーの特徴は?

古屋:エンジニアとしてのレベルが高いですよ。自分で課題を見つけて解決まで導いたり、新しい技術に対しても感度が高い人ばかり。自分にとっても彼らの存在は刺激になります。

今入:基本的にiOSエンジニアとして5〜10年ほどのキャリアのあるメンバーばかりですからね。スキルのある人が多く集まっている印象はあります。

かつてはライバル関係だったけれど

ーお二人の経歴についても教えてください。

古屋:私は新卒でSIerへ入社し、2年目くらいからお客様先に常駐してiOSやAndroidのアプリを開発をしていました。6〜7年働く中で「クライアントのアプリだけではなく自社開発にもチャレンジしたい」という気持ちが強くなり、転職を決意。DeNAへ入社し、「GO」の前身となる「タクベル」の開発に携わっていました。以来、「タクベル」「MOV」「GO」と、ずっとタクシーアプリに関わっています。

今入:僕は大手IT企業でアプリ開発に携わっていました。仕事自体は楽しかったのですが、「もっと自分の意見を開発に取り入れられる環境で働きたい」と当時のJapanTaxiへ転職しました。

開発本部 ソフトウェア開発部 ユーザシステムグループ・リーダー 今入 庸介

ーということは、かつては競合関係にある会社で働いていたお二人が、2020年4月の統合を経てタッグを組むようになったということですか?

古屋:そうなんです。ですから以前エンジニアイベントなどでブースが隣だった時には、かなりバチバチやっていました(笑)。

今入:それはそれで面白かったですけどね(笑)。

ーライバル関係にあった会社同士ですが、統合以降はスムーズに打ち解けられたのでしょうか?

古屋:少なくとも私たちのチームは全く問題なかったですね。

今入:そうですね。「みんなで『GO』をつくるぞ!」という大きな目標があったので、バチバチしている暇はありませんでした。

ーその理由は何だと思いますか?

古屋:確かに会社としてはライバル関係にあったけど、エンジニア個人としては技術的な興味の方が勝るからではないでしょうか。

経営統合が決まって初めて顔を合わせたときも「そっちはどう開発していましたか?」とコミュニケーションできましたし、早いうちに「じゃ、これからどうしましょうか?」と目の前の課題を解決するための第一歩を踏み出せました。

今入:お互いに良い部分を踏襲していくことになったのもよかったかもしれません。統合後は「MOV」をベースとして、「JapanTaxi」アプリはクローズしていくことが決まったのですが、過去僕らがチャレンジしてよかったものを「GO」に活かせたのは嬉しかったです。
開発組織全体で言うと、GOリリース後に起こったハードシングスもあったのですが、それについてはどう乗り越えたか含めてこの記事に詳しく書かれています。ピンチを乗り越えてより強くなれた感覚はありますね。

心理的安全性とベンチャーマインドが共存する場所

ーお二人が感じる“MoTでの仕事の面白さ”はどのあたりでしょうか?

今入:僕はモビリティ分野のアプリ開発に携われている点ですね。モビリティとスマートフォンアプリの相性はとてもいいんですよ。QRコードの読み取りやプッシュ通知、音声通話、一般的には難しい処理が多いとされる地図などの機能を開発できる面白さがあります。

そして何よりエンジニアである以上、難しい課題に向き合うことが楽しいです。タクシー業界のレガシーで複雑なビジネスをテクノロジーで紐解いていくような過程に携われることは最大の魅力です。難易度が高ければ高いほど燃えます。

古屋:少し違うアプローチをすると、私は一緒に働くメンバーの存在ですね。転職すると、一緒に働くメンバーは運次第のところもあるけれど、お互い協力しあって仕事を進めていくスタイルは楽しいし、何よりノリやスタンスが合う。「助けてもらったら、次は自分が助けよう」みたいな思いやりの文化もありますし。

4〜5年同じ環境で働いていると転職も視野に入ることがありますが、こんなに楽しい職場環境を手放してまで転職することは今のところはないですね。

今入:そうですね、同意です。

ー会社の雰囲気としてはどうですか?

今入:メンバーは増えましたが、複数のプロジェクトが同時で動いているので、ベンチャーならではのスピード感はあります。

古屋:“ベンチャーならでは”という話だと、経営層との距離の近さはありますね。会社全体としては400名規模の組織になったけど、会長・社長とはオフィスでよく顔を合わせるし、いまだに役員と日帰りワーケーションという社内イベントで同じチームになることもあったりします。

今入:僕もさっき会長から「久しぶり!」と声をかけられました(笑)。コミュニケーション能力の高い会長です。

古屋:あとは、情報がオープンなのも特徴で、MoT独自の文化として経営に関する数字情報が毎月共有されています。社員に現預金残高が発表されることもあるくらいです。上場企業でも決算期にしか公開されないような情報が毎月共有されるので、ベンチャー特有の「この会社の経営、本当に大丈夫なのかな?」という不安を感じることはありません。

ーずいぶんと思い切った取り組みですね。

古屋:もともとは会社経営を不安視する社員の声があったことがきっかけとなり、経営陣が「じゃあ全部オープンにしよう」と打った施策でした。会社としての心理的安全性もあり、社員の声が経営陣に届きやすいベンチャーらしさも兼ね備えた環境といえるのではないでしょうか。

ーエンジニアにとって経営陣と距離が近いことはどのようなメリットがありますか?

古屋:エンジニアにとってトップのビジョンに触れられる機会は貴重ですね。エンジニアはつい短期的な案件に目が向きがちなので、「何のためにやっているのか」を本質的に語ってもらえると視野が広がるし、モチベーションにもつながるので。

今入:エンジニア部門を管掌している取締役・惠良(えら)の存在も大きいですね。最近だとエンジニアのレベルアップを促進するための取組み「Engineer Challenge Week」を企画してくれましたし。何より、エンジニアの意見が反映されやすい経営体制なのはとてもありがたいです。

MoTで活躍するエンジニアの共通項

ーMoTへ入社して得られたものがあるとしたら何ですか?

今入:エンジニアとしてもリーダーとしてもスキルアップできる機会です。

タクシーアプリはつくり方が特徴的で、そもそものアーキテクチャから考えたのですが、いろいろと試行錯誤の末ようやく理想的な形に辿り着きました。設計力から鍛えられたのはこれからのエンジニア人生において大きなアドバンテージになると思います。

また、最近はチームビルディングにもチャレンジしていて、チームの課題解決を通じてリーダーとしてのスキルアップにもつながっているといえるのではないでしょうか。

古屋:私は新しい技術との向き合い方ですね。言葉を選ばずにいうと前職は保守的な開発をしていましたが、MoTでは新しい技術を積極的に取り入れる環境があるので、自分自身も躊躇することなく手を出せるようになった気がします。

また、テックリードとしてチームの生産性向上に関わることで確実に視野の広がりは感じています。

ーお二人が考える“MoTで活躍するiOSエンジニアの共通項”とは?

古屋:いくつかあるのですが、まずは「課題を見つけたらすぐに共有してくれる人」ですね。

今入:続いては「問題意識がある人」ですね。課題に対して改善していく姿勢というか。MoTのサービス・事業は一貫して日本の社会課題に紐づいているし、実際に利用するタクシー乗務員さんや一般ユーザーの方の目線を持てるかの課題に対する想像力もとても大切なんですよね。また、開発現場では複数人で動いているので、「効率的な自動化の整備や実装時の設計などを考えられる人」や「新しいことが好きな人」も多いですね。

古屋:あとは「iOSチームだけに閉じずに動ける人」。チームのメンバーはもちろん、PdMやデザイナーともコミュニケーションをとって、彼らを巻き込みながらプロダクトをつくる人は活躍できると思います。

ー最後に、お二人はどんなエンジニアと一緒に働きたいですか?

古屋:個人的には、おしゃべり好きな人に来てほしいです(笑)。技術力があることは大前提になりますが、みんなでワイワイ議論しながらプロダクトをつくっていくチームなので。もちろん黙々とつくるときもありますが、楽しく議論しながらプロダクトと向き合える方と一緒に働きたいですね。

今入:僕はバランス感覚のある人ですね。MoTでは「全方よしを考える。」というバリューを掲げているのですが、ユーザーはもちろん、タクシー会社、MoT、エンジニアなどさまざまな視点からプロダクトを考えなくてはいけないので、バランス感覚は結構重要です。

あとは、自発的に動ける人ですね。古屋も話していましたが、エンジニア以外のメンバーとの関わりがかなり強いので、受け身だと仕事があまり楽しくない。エンジニアとして目の前の仕事だけにフォーカスするのではなく、他の人の仕事に興味を持って能動的に動くとチームでプロダクトに向き合う醍醐味が得られるのではないでしょうか。

古屋:マネージャーが開発業務以外の目に見えない細かい部分もちゃんと見ていて、評価につなげてくれますからね。バランスを考えながら、能動的に動ける人なら、きっと楽しみながら満足して働いてもらえると思いますよ。新たな頼もしいメンバーが加わってくれるのを心待ちにしています。

※掲載内容は2022年8月時点の情報です。


Mobility Technologiesでは、共に働くエンジニアを積極的に採用しています。興味がある方は、ぜひお気軽にご連絡ください!


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