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MoTのデザイナーが語る「サービス」と「キャリア」の可能性

株式会社Mobility Technologies(以下、MoT)では、タクシーアプリ『GO』、法人向けサービス『GO BUSINESS』、次世代AIドラレコサービス『DRIVE CHART』など、さまざまなプロダクトを生み出してきました。

これらプロダクトの企画・設計には、PdMはじめ、あらゆる領域のスペシャリストが関わっていますが、プロダクトデザイナーもその一人。今回は、デザイン部のコアメンバーとして活躍する室津と遠藤に「MoTのサービスの可能性」「デザイナーとして挑戦したいこと」について深く聞いてみました。

人々の“リアルな生活”が便利になる。サービスに可能性を感じた

プロダクトデザイナーの遠藤(左)と室津(右)

—最初に、現在のお仕事について教えてください。

室津:私が担当しているのは、次世代AIドラレコサービス『DRIVE CHART』におけるUI・UXデザインになります。『DRIVE CHART』について簡単に説明すると「急加速」や「脇見運転」「一時不停止」などさまざまな危険シーンをAIが検知し、ドライバーの運転を分析するサービス。タクシー、トラック・営業車などにおける運転行動を可視化することで、交通事故の削減を支援しています。現在、タクシー事業、物流事業、営業車を保有する法人様など多数の企業様にご利用いただいていますが、今後もUI・UXデザイナーの観点から深く関わり、さらなるサービス拡大を目指していきます。

遠藤:私は、タクシーアプリ『GO』とタクシーの後部座席タブレットのデザインを中心に担当しています。ユーザーが「タクシーに乗りたい」と思い、注文をするところから、実際にタクシーに乗車し、希望の場所で下車するまでのユーザー体験を設計していますね。

—お二人はデザイナーとしてどのようなキャリアを積まれてきたのでしょうか。

室津:これまでの経験でいうと、WebサイトやアプリなどにおけるUI・UXデザイン業務をいろいろと手がけてきました。システム開発の受託会社にいたこともあったので担当するサービスは本当にさまざまだったのですが、その中で、特に印象に残っているのが「電車のアプリ」です。「どの車両に乗れば、次の電車にスムーズに乗り換えられるのか」が分かるアプリで、今でこそ珍しい機能ではありませんが、当時はとても驚いたのを覚えています。

これまで何気なく使っていた電車でしたが、一つのサービスによって人々の行動が変わり、リアルな生活が便利になる。そんな体験をして、デザイナーとして関わっていきたい方向性が見えてきました。

遠藤:ここまで詳しく聞いたことはなかったので新鮮です…(笑)。MoTに入社した理由にも関係していますか?

室津:そうです。そんなタイミングで出会ったのが、MoTが事業統合する前の「JapanTaxi」アプリでした。スマホ向けタクシーアプリの開発・運営を通じて、タクシーをより身近で便利なものにしていける。さらに、膨大な車両運行データを活用することで人々の「移動体験」を豊かにしていける。そんなビジネスに大きな可能性を感じたんです。

遠藤:室津さんがおっしゃっていた「人々のリアルな生活が便利になる」については、私も同じように魅力に感じた点ですね。

私の実家は福島県なのですが、やはり街として高齢化が進んでいて。実際に親の様子を見ていても「そろそろ運転はやめたほうが…」と思う場面があるのも事実なんです。でも、本人は運転がすごく好きだし、生活する上で欠かせない移動手段でもあるわけです。

MoTが掲げるのは、タクシー産業の課題解決を起点に交通・社会課題の解決を目指していくこと。都市化による交通渋滞、交通事故、そして過疎化による公共交通問題なども含めて、移動の最適化を形にしていく。この会社でなら、「実社会」における課題解決に貢献していけると思えたのが大きな動機でした。

デザインを超え、より戦略に近い立場でサービスの成長に関わる

—おふたりに話して頂いた“働く想い”は、MoTのデザイナーの共通点ともいえますか?

室津:もしかするとデザイナーに限らない話かもしれません。MoTで活躍している人たちは、同じような“チャレンジ精神”を持っているように感じますね。プロダクト開発にはプロダクトマネージャーをはじめ、エンジニアやカスタマーサクセスなどさまざまな役割の方が関与しますが、目の前にある「業務」だけを見ていない、と言ったらいいのでしょうか。

サービスの影響範囲においても、タクシー産業だけでなく、モビリティ領域のその先を見て議論されるケースも多くある。たとえば、自分が担当している『DRIVE CHART』の部門では、現在は法人向けサービスだけれど、個人向けまで広げていきたい、もっと社会に役立ち貢献できるサービスにしていきたい、という想いを持っているメンバーが多くいます。そういった「未来の可能性」を、職種を超えて皆で議論していたりするんですよ。

遠藤:『DRIVE CHART』が個人ドライバーにまで広がれば、個々のレベルで運転行動を分析できるので、交通事故をもっと防げますよね。確かに免許証を取った後、“自分の運転スキル”に意識が向くことは少ない…。

室津:そう思います。良いなと思うのは、共通の想いを持ったメンバーが現場で積極的に議論し合える風土があることです。私もプロダクトの今後の方向性についてプロダクトマネージャーやカスタマーサクセスと議論を重ねていて、部長にも提案している段階です。できるところから動いてみようとなっているんです。

遠藤:それぞれが“チャレンジしたい想い”を持っているからこその動きですよね。

その観点でいうと、私は「デザイン」の枠に留まらず、より戦略に近い立場でサービスを大きくしていきたいと考えています。デザインはビジネスをよくするための手段だと思っていて、表層的な話だけでなく、リサーチや分析、検証といったUXプロセスも大事にしながら、ビジネスの成功を目指していきたいですね。

室津:MoTのプロダクトの作り方として、さまざまなデータ分析から得た「定量情報」はもちろん、ユーザーインタビューから得た「定性情報」も同じぐらい大事にしているので、いろいろな角度からリサーチや分析ができるのも良いですよね。

遠藤:そう思います。同じ部門にはユーザーインタビューを専門で担当されている方がいて、毎回、実施内容を共有してくださるんです。デザイナー自身もインタビューに参加し直接ユーザーの声をお聞きするケースもあって、多くの学びをもらっています。画面設計をしていたときには気づかなかったような発見がある貴重な機会です。

サービスの可能性と同じように、デザイナーの可能性も広がる

—前半ではMoTが目指す交通・社会課題の解決のお話もありましたが、プロダクトデザイナーとしてそこに関わっていく「難しさ」についてはいかがでしょうか。

遠藤:これまで積んできた経験を振り返ってみても、難易度は圧倒的に高いと思います。なぜだろう…と考えた時に一つ思うのは、サービスには複数の登場人物がいて、それぞれの行動が複雑に絡み合う中で「ベストな体験」を設計していく必要があるからかなと思っています。

タクシーアプリ『GO』でいえば、タクシーで移動したいユーザーのベストな体験があって、タクシー乗務員においても異なる「ベストな体験」がそれぞれあります。しかも、スマホやタブレットの画面内で完結する行動ではなく、それぞれの実社会でのリアルな行動を繋いで、“最適な移動体験”を創り上げていくことは非常に難しい。そして同時に面白さでもあると感じていますね。

室津:私は入社して5年目になりますが、“チャレンジしつづけている”という言葉がフィットしていると思っているんです。カッコイイことばかりじゃないし、泥臭いこともたくさんありますし。私たちが向き合っている課題は1年や2年で実現する話ではなくて、長いスパンをかけて、向き合っていく必要があるんですよね。

チャレンジしつづけて、少しずつ世の中に変化を起こしている。その変化を、自分の人生の一部として体感できる環境に、私は価値を感じています。この面白さは他ではありませんし、こういった経験ができる人は少ないんじゃないでしょうか。

MoTのサービスの可能性と同じように、デザイナーの可能性も広がっていく。そんな風に思っていますね。

室津 悠樹(むろつ ゆうき):プロダクトデザイナー Webデザイナーとして経験を積んだ後、2017年1月JapanTaxiに入社。タクシーの後部座席タブレット、乗務員アプリにおけるデザイン業務を幅広く担当。事業統括後は、次世代AIドラレコサービス『DRIVE CHART』をメインに担当。

遠藤 岳史(えんどう たけし):プロダクトデザイナー
Webデザイナー、UI・UXデザイナーとして経験を積んだ後、2020年11月、Mobility Technologiesに入社。タクシーアプリ『GO』と後部座席タブレットのデザインを担当。配車注文前後〜乗車中・下車のユーザー体験設計に横断的に携わる。

※掲載内容は2022年4月時点の情報です。

~デザイン部について、以下の記事でも詳しく紹介しています。

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