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「移動」の未来を創る、スペシャリストが集う唯一無二の組織

2020年4月、旧JapanTaxiと旧DeNAオートモーティブが事業統合し、「日本社会を支える基幹インフラの一つであるモビリティの発展をテクノロジーで牽引していく」という思いを込め、社名を「Mobility Technologies(MoT)」に改めました。

この新組織では、これまで競合関係として別々のサービスを磨いてきた両社の強みを取り入れることで、日本のタクシー産業の進化、交通課題をはじめとした様々な社会課題の解決に向けて、より強力に事業を推進できます。

今後、事業展開をさらに加速させていくMoTの組織カルチャーを、MoTの取締役で、開発本部本部長と次世代事業部部長を兼任する岩田和宏に聞きました。 

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社会の新しいルールをつくっていく。だからこそ、事業コミットが必要

――MoTのエンジニア組織が大切にしていることを教えてください。

チャレンジすること、そして、社会的な意義を考えて事業にコミットすることです。

エンジニア組織の高い技術力が、事業全体のアドバンテージになるようにしなければならないと考えています。モビリティは新しい領域なので、新たな技術を常に学んでいかなければなりません。また、受け身の姿勢ではアウトプットにもなかなか繋がらないため、チャレンジ精神は非常に大切です。

これらの具体的なアクションとして、自動運転時代の到来を見越し、次世代事業部で様々なリサーチを行ったり、教育機関などとの共同研究を実施したりしています。

モビリティ業界は規制が多いため行政と連動して事業を進めていく必要がありますが、技術の進化と比較すると法整備はまだまだ進んでいません。自動運転時代を迎えれば、車両の遠隔監視はもちろん、車内の監視も含めた防犯対策や、事故で自動運転が制御不能になった際の遠隔運転などが必要になるはずです。それらを実現するために求められる法制度を考えながら、共同研究を進めています。今後、国や関係機関と連携し、MoTが主体的にルール作りに関わることができればと思っています。

これらを実現していくためのメンバー個人の能力開発支援として、技術資格の取得にかかる受験費用を、合格した場合には会社で負担しています。また、勉強会や学会などへの参加も推奨し、一人ひとりの学びを事業に活かしていけるようにしています。

――旧JapanTaxiと旧DeNAオートモーティブ、双方のカルチャーの違いは何でしょうか。

もともと競合関係として同じ領域でサービスを開発してきましたが、これまでに苦労した点も、双方が今後実装しようとしていた機能もほぼ同じだったことが統合後に分かりました。異なるサービスを作っていても、目指す世界は同じだったのです。そのため、想定していたよりもスムーズに融合できています。

開発方法に関しても、両社とも顧客起点でUXをどうしていくかを考えてきたため、大きなギャップは生まれていません。そう考えると、双方のエンジニア組織カルチャーに大きな違いはなかったように思います。

今回の事業統合により、事業推進力も、エンジニアリングの生産量も確実に向上しました。また、今後新たに取り組むべきことがより明確になりました。これまでは競合として「打倒JapanTaxi」「打倒MOV」と、お互いにシェア争いのために不要なコストを掛けてしまっていた部分があったと思います。それらを全て、社会をより良くするために使えるようになったのです。今後、タクシー基盤を活かした新事業などにもリソースを割いていけると思います。

――競合同士の統合により、目指す世界の実現を早められたという感覚はありますか。

そうですね。もし事業統合していなかったら、あと1年半くらいはそのまま戦っていたと思います。

「統合」という意思決定をした経営判断軸の1つに、「開発を早く進めるため」という考えがありました。お互いに多額の資金を調達して、それぞれでマーケティングを行ったり開発を進めたりするよりも、一緒になって、一歩先の世界でやるべきことを実現したいと考えていました。

今後、自動運転や新たなモビリティ、スマートシティなどを実現することはもちろん、それらを活かしてMoTそのものが進化していき、社会をより良い方向に変えていけることが多くあると思っています。

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“チャレンジ”しやすい柔軟な組織。手を挙げれば成長できる環境

――MoTが立ち上がってまだ日も浅いですが、現在はどのような組織づくりをしているのでしょうか。

MoTを階層的に見ると、「本部」の下に様々な部署があります。開発部門でいうと、ソフトウェア開発部や、ハードウェア開発部、AI技術開発部、技術戦略部が開発本部に紐付いています。

開発本部では現在、多くのメンバーがアプリやシステムの「統合」にリソースを割いています。事業統合によって約2倍に増えたリソースを有効に活用するためには、旧JapanTaxiと旧DeNAオートモーティブがそれぞれ開発してきたものを一つにしていく必要があるのです。

MoTは、いわゆるマトリクス型組織です。縦軸が事業部、横軸が開発本部で、事業やプロジェクトに応じて開発本部から最適なスタッフをアサインしています。なお新規事業を立ち上げる際には、新たな技術にチャレンジしたいメンバーをアサインすることもあります。

――エンジニアが様々な事業や技術に触れられる組織なのですね。

エンジニアには、事業コミット性の高い人と、技術を深く追求したい人がいて、私はMoTに両方のタイプがいてもよいと思っています。ただ大前提として、事業に対するコミットは大切です。その上で、「こんな領域の実装をしてみたい」といった技術で貢献したい人もいるので、そこは全体の最適なバランスを考えてアサインするようにしています。

ちなみに、MoTには開発本部本部長が2人おり、旧JapanTaxi出身の私と、旧DeNAオートモーティブ出身の恵良が務めています。お互いに密に話をしながら、組織の編成や、プロジェクトに誰をアサインするかなどを決めています。

――入社後のキャリアチェンジも可能なのでしょうか。

その時々の状況にもよりますが、本人の意向を大事にしたいので、組織内の異動は柔軟に対応していく考えです。

技術面においても、 iOSエンジニアがAndroidを開発したいだとか、フロントエンジニアがバックエンド側のサーバーサイドに挑戦したいといったケースが出てくると思います。キャリアチェンジしたい人がMoTの中で成長できる環境を、これから整えていきたいです。

多様なキャリアを持つメンバーをミックスさせながら、会社全体の生産性を向上させることが、組織のあるべき姿だと思っています。MoTはまだ生まれたばかりの組織なので、カルチャーの醸成も含めて丁寧に進めていっています。

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技術領域の広さ、深さを活かした技術ドリブンでの事業創出も

――MoTのエンジニア組織としての今後のビジョンを教えてください。

モビリティ業界におけるNo.1テックカンパニーでありたいと思っています。AIやCV、自動運転などの技術が求められている中で、常にその中心にいて、エンジニアリングやITも含め、MoTがモビリティ業界を牽引していくことが大事だと考えています。

また、技術が起点となり事業を作っていく“技術ドリブン”があってもよいかと思います。「この技術が使えるようになったから、これを使ってこんな事業ができるんじゃないか」といったイメージです。

そのためには、組織全体がアジャイルになっていく必要があるかもしれません。情報も含めて変化が早いモビリティ業界で、その変化に柔軟に対応していかなければなりません。組織形態としては、状況ごとに最適なかたちを常に考えていく必要があるでしょう。

――最後に、岩田さんご自身のキャリアを振り返りつつ、MoTへの入社を考えているエンジニアの方々にメッセージをいただけますか。

タクシー・モビリティ業界での私のキャリアは、日本交通のIT部門から始まりました。それまで、医療や教育などの社会性のある領域で、自分のアウトプットが何に結びつくのかを重視してキャリアを重ねており、同じ考えのもと、社会性があり、公共交通機関であるタクシーに携わりたいと思ったのです。

タクシー産業はとてもレガシーで、新たなチャレンジをする上での難しさや複雑さはありながらも、一つを変えると社会全体を大きく変えられる領域です。例えば、現在MoTが取り組んでいるアプリによる「タクシー配車」によって、日本全国の交通・移動を進化させることができます。このように、ダイナミックに社会をより良く変えられることに関心を持ちました。

事業統合をしてMoTとなった今、これまで以上にタクシーに限定されず、モビリティというより広い領域で社会を良くしていくことにチャレンジができています。

「自動運転」が現実的なものになり、それを推進しているMoTを改めて考えると「こんなに楽しい会社はない!」と気付かされます。モビリティ領域のビッグデータがあり、ハードウェアを社内で一から開発でき、AI技術者が約60名も在籍していて――と、これだけ技術領域が広くて深い企業はなかなかありません。

一般的にベンチャー企業では、一つのプロダクトを大きくしていくことが多いと思いますが、MoTには様々な事業があり、その分、多くの職域があります。さらに、タクシーを起点として生まれる新技術や豊富なアセットは、「物流」をはじめとした様々な新領域での事業創造や交通、ひいては社会全体の進化に貢献していけるでしょう。

これから、モビリティ業界はもっと楽しくなります。

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「移動で人を幸せに。」をミッションに掲げる会社Mobility Technologies(通称MoT:エムオーティー)の公式note。 MoTの人・組織・事業・日々の出来事などを発信します。https://mo-t.com/